大腸内視鏡検査

前もって用意をして検査をスムーズに!!

「内視鏡」という管状のカメラを使って、腸の中を見る大腸癌検診。
当然ながら、初めて来た当日に受けることは出来ません。

検査は楽に受けられます。

内視鏡検査は、診断と治療が一度にできるという点では、画期的な検査方法といえます。
これから胃や大腸に関しては、ごく小さな病変が見つかり、診断と治療がいっぺんにできる内視鏡検査を主流にする施設が多くなると思います。
内視鏡は、今は専門施設で受ければ必ずしも苦痛はありません。

できるだけ楽に精密な検査が受けられるように努めています。

大腸内視検査前のご注意

精密大腸検診は2日ないし3日前から食事制限をしたり、下剤を服用すると言った前処置をしていただく必要があるので、検査はその後ということになります。
海草類や豆類、きのこ類といった食物繊維は、十分に消化されなかったものが腸の中に残って、カメラに詰まるので、2~3日前の食事からできるだけとらないようにしていただきます。 また、天ぷら、フライなど 油ものも、カメラのレンズが曇りますのでこれも控えていただきます。 前日は素うどん(薬味のネギもダメ)、パンに蜂蜜を塗った程度のものなら召し上がっても大丈夫です。
下剤は前日の夜に錠剤と朝2リットルの液体下剤を自宅で飲んでいただきます。 2リットルという量は、多いかもしれませんが、味はスポーツドリンクに近く、飲みやすくなっています。
食事制限が大変と思われる方には、検査前日に召し上がっていただく検査専用食もございます。

検査の方法

大腸内視鏡検査とは

自由にまがる細い内視鏡を大腸の中に入れ、観察してポリープ・早期癌を診断し切除する検査です。 15分位で終わります。

大腸早期癌の一種(ミッキーマウス型)

1.発見したポリープ

2.ポリープ近接像

3.切除直前

この早期癌は写真のように内視鏡で治療できました。

今の技術なら検査中の苦痛はない

検査中は鎮痛剤を2種類使います。

腸内を見やすくする為、ガスを入れて膨らませるのでおなかがはった感じになることがあります。 またカメラを入れると腸の壁が押され、痛みを感じることがありますが、できるだけカメラを押さないように入れることで痛みを軽減できます。

ポリープを診断するのが精密大腸検診

内視鏡で、ポリープを取るべきか否かというのはかなり専門的な知識と、技術、それに見る目が必要です。癌やポリープの治療には、3段階あります。

1段階目は内視鏡でとる方法。
腹腔鏡を用いて大腸の一部を切除する方法。
そして3段階目がおなかをあけて完全に腸を切り取ってしまう従来の手術です。

大腸癌は若い世代に増えている

大腸癌の場合、遺伝要因がかなり疑われていますので、血縁で3親等以内に大腸癌の方がいらっしゃる人は、 検便よりもはじめから内視鏡検査をしたほうがいいと思います。 大腸癌の自覚症状は、血便、急に便秘になった、便が細くなった、便に血がついていた、などです。